BUMP OF CHICKENの音楽に救われるのはこれで何度目なんだろう…そう考えながら、いそいそとツアーTシャツに着替え、肩にタオルを掛けて、更にバンダナをCHAMA式リボンに結ぶ。準備完了!
パソコンの前で正座して、いざ!おうちLIVEの開幕。
LIVEが始まった。オープニングの映像だけでこみあげてくる。つっかえていたモノがボワーッと溢れてきた。やっぱり私、死にかけてたんだと気付く。大袈裟だと思われるかもしれない。
でも宝物なんだ。BUMP OF CHICKENのが。BUMP OF CHICKENの歌が。BUMP OF CHICKENの作る空間が。
pathfinder
過去に音楽が耳に届いた瞬間、渇いたスポンジに水が染み込んでいくそんな感覚を味わったことがある。心が悦びにあふれていた。BUMP OF CHICKENのLIVEには物凄い力が動く。
GO
チケットも持っていないのに会えた。ひでちゃんの刻むリズムが…ヒロのギターの音が響き…CHAMAの優しい笑顔が…会いたい君と歌う藤くん。22歳になったと叫ぶ声。
天体観測
“見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ” (出典:楽曲・天体観測/BUMP OF CHICKEN)
もうここからは完全に泣き笑い状態だ。嬉しくて楽しくて。
ray
“理想で作った道を現実が塗りかえていくよ” (出典:楽曲・ray/BUMP OF CHICKEN)
東京ドームで初音ミクが登場したあの時のことを今でもはっきり覚えている。会場からの割れんばかりの歓声。そしてみんな夢中で手を振っていた。
宇宙飛行士への手紙
“どうやって無理なんだ。知らない記憶を知ることは”
(出典:楽曲・宇宙飛行士への手紙/BUMP OF CHICKEN
「未来まで護ってくれるから」
その歌詞替えを聴いたらギャン泣きした後のように気持ちがスッキリし落ち着きを取り戻した。
Ever lasting lie
“夢を掘る人それを待つ人 幾つもの夜を乗り越えた嘘” (出典:Everlastinglie/BUMP OF CHICKEN)
藤くんがよく「たくさんの誰かにではなく1人1人に歌っている」と。それは映像を通しても同じ。
記念撮影
“迷子のままでも大丈夫。僕らどこへでもいけると思う”
迷子のままでも大丈夫。
終わる魔法の中
面倒な本音を隠して。
そこを引き出されて。
(出典:楽曲・記念撮影/BUMP OF CHICKEN)
でも守られている。
pinkie
“あなたのためとは言えないけど あなた一人が聴いてくれたら もうそれでいい”
(出典:楽曲・pinkie/BUMP OF CHICKEN)
やっと落ち着いたのにここでpinkieはズルい。また号泣となり画面が見えなかった。
花の名
“簡単な事なのに どうして言えないんだろ 言えない事なのに どうして伝わるんだろう”
(出典:楽曲・花の名/BUMP OF CHICKEN)
どんだけ飢えてたんだろ…
私は何を返せばいいのか…生きて生きてまた歌を聴く
最後の晩餐であなたは何を食べたいですかという質問よくあるけど
私はBUMP OF CHICKENの音楽がいい心を満たされたい
涙のふるさと
“ついていけたら嬉しんだけど ひとりで行かなきゃね
リュックの中は空にしたかな あれこれ詰めたら重いだろう”
忘れないでね。帰る場所があることを
(出典:楽曲・涙のふるさと/BUMP OF CHICKEN)
いつでも側にいてくれる。それがBUMP OF CHICKENの音楽
ほんとに交互に号泣と爆発的な笑顔
You were here
“伝えたかった事 伝わったのかな 伝えたかった事ってなんだったのかな”
(出典:楽曲・You were here/BUMP OF CHICKEN)
これをはじめて聴いたのは東京ドーム。その時に初めてLIVE後の藤くんの想いを聴いて、その晩は泣きじゃくり。魔法の時間が終わってしまったことの寂しさ。暖かい想いを知った尊さ。それからしばらくの間は、聴くたびに涙が溢れて迂闊に聴くことができない曲になってしまった。
アンサー
“心臓が動いていることの 吸ってはいてが続くことの 心がずっと熱いことの 確かな理由を”
(出典:楽曲・アンサー/BUMP OF CHICKEN)
BUMP OF CHICKENの4人、ゲームと漫画が大好物。
そのメンバーから教わった「3月のライオン」今では13巻迄きっちりと本棚に収まってます。
分別奮闘記
“ゴミですよ それ邪魔ですよ
放っておいたらもはや公害
捨てないなら違いますよ 持ち主がいるのなら夢ですよ”
(出典:楽曲・分別奮闘記/BUMP OF CHICKEN)
この歌をはじめて聴いた時に、そんな葛藤をこの人が?となったなぁ夢をゴミだと捨てようとするも小さくなんてできず。
夢を捨てることはなかなかできることじゃないのではなく、それだけ想いが強いってことですよね。
宝石になった日
“あの温もりが 何度も聴いた声が 君がいた事が 宝石になった日”
(出典:楽曲・宝石になった日/BUMP OF CHICKEN)
このMVはなかなかの衝撃。
そして何度聴いても懐かしさを感じる今日で、尚且つ藤くんの嬉しそうな顔が印象的な曲。
虹を待つ人
“そのドアに鍵は無い 開けようとしなかったから 知らなかっただけ 初めからずっと自由”
(出典:楽曲・虹を待つ人/BUMP OF CHICKEN)
おぉーおぉーうぉーうおぉとみんなで両腕を振り上げてBUMP OF CHICKENとリスナー会場で大合唱する一曲
fire sign
“誰かの為に生きる という思いを込めた旗を抱き 拾ってきた笑顔の中に 自分の笑顔だけ見当たらない”
(出典:楽曲・fire sign/BUMP OF CHICKEN)
リボン
“僕らを結ぶリボンはほどけないわけじゃない 結んできたんだ”
(出典:楽曲・リボン/BUMP OF CHICKEN)
ほどけないわけじゃないんです。結んできたんです。嵐の中を。
藤くんの声だけではなくGibsonの音もキレイだ。
生きなくちゃいけない。この沢山の♪の形をした流れ星を見つけるために。
あ~これでまたきっとチケットが取りにくくなるんだろうなぁと正直なところ不満に思う。
いくつかのブログでも見かけたが、40過ぎたロックバンドのメンバーを女子高生が可愛いと発信することの違和感。
LIVE会場での黄色い悲鳴じみた奇声。その奇声はアイドルへ送ってくれないか…。何よりもそのLIVE映像が発売になった時に邪魔なのだ。
それらに違和感と表現するが、とにかく居心地が悪い。
メディアで取り上げられるたびに、モヤモヤが大きくなる。
これは、きっとLIVEの形成が変わっていくことへの危惧なんだろう。自分の知っているBUMPではなくなるという…。
彼らは、時代の流れとともに変化を続けている。
だからこそ、LIVE会場では年代層の幅が広い。メンバーと同世代だけの共感じゃないんだ。
メンバーも商品化している自分たちを怖くなる時があるのではないだろうか。アイドルは旬を過ぎたらおしまいだから。
そんなことを考えなくもない。Twitterで今聞いている音楽を紹介したり、漫画を紹介したりしてもキャッチボールになっていない。「CHAMA!かわいい!」そんなことは聞いてない。
たしかにCHAMAだからあざといから…そう思わなくはないが…。
買い物カートに乗っているCHAMAを見たら、そのままレジまで行きたくなる心境もわからなくはないが…。
それでもLIVEの時に、歓声ではなく黄色い奇声と彼らを可愛いと表現することについては心がざわつく。
メンバー同士で、ひでちゃんを可愛いと表現しているのとはわけが違う。
近いけど近くないのだBUMP OF CHICKENは。
でももしかしたら…自分にはあの黄色い奇声を発することができないから、それ故のやっかみなのだろうか。
本当は自分も叫びたいのだろうか?
そりゃないな。
散々ぶつくさ言ってるが、同じ時代に生きているから。
BUMP OF CHICKENの音楽を聴くことでもっともっとたくさんの人に「生きる」ことを知って欲しい。
会場でのメンバーとリスナーの絆。あの一体感。
それぞれが様々な想いを抱いてるけど同じ思いでもあるようなそんな気がする。
崇拝してるみたいだなと自分で笑ってしまう時もあるけど。